Robotics-2

展示会より

産業用ロボット、サービスロボットなどの最新モデルが数多く出展する 展示会「ロボデックス」 のレポート(Rapyuta Roboticsのサイトより引用)

ニューノーマルの時代を象徴するロボットが多数!

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徹底したコロナ対策が施された会場に入ると、まずひときわ注目を集めていたのが、サービス系のロボットたちです。
特に、飲食や介護施設など。コロナ禍で働くことを主眼におきつつ、アフターコロナの時代に人手不足となることをも視野にいれた、人とともに働く協働ロボットの出展が目立ちました。特筆すべきは、その多くが自律走行するAMRの技術を取り入れたものであったことです。その中から、会場の中でもひときわ注目を集めていたロボットを紹介しましょう。

・エイム・テクノロジーズ サービスロボット「AKARI」

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昨年から飲食店向けに導入が進んで話題となっている配膳ロボットです。こちらのメーカーでは既存のAI配膳ロボットに続く、次世代モデルとして販売を開始したそうです。独自のナビシステムでAIが経路を計画し、障害物や人を回避しながら、自律走行するAMRです。減菌処理されたトレイボックスを備え、食事や飲料を搭載して運びます。カラオケチェーン、給食・宅食、医療機関向けで、スタッフと顧客との接触を減らしながら、現場の省力化にもつながると、多くの関係者が足を止めて見入っていました。
http://aim-tech.jp/

・ARRK「STACKY」

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こちらも同じく配膳用ロボットのコンセプトモデルですが、旅館やホテル、リゾートなどでの利用を想定した機種。よりインテリアとして溶け込めるようなデザイン、機能性を持たせています。アフターコロナの時代では、配膳ロボットにはより「おもてなし」を意識した細かな機能を搭載し、差別化が図られていくのかもしれません。

・全自動床洗浄ロボット「アドラタス CR700」

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空港や駅などのパブリックスペース、大きな空間での清掃においても、省力化やコロナ対策が求められており、協働ロボットの需要が急速に高まっています。清掃関連の商材を扱う株式会社くうかんでは、日本国内向けにADLATUS Robotics社の自律走行型の清掃ロボットを取り扱っています。無人操作が可能で充電から給排水まで全て自動で行い、4000~5000平米を掃除できます。水を使った清掃ができ、エリアごとの清掃度合いを識別できたりと、きめ細かな清掃が可能なのだそうです。
https://robotstart.info/robot-database/adlatus-cr700

・UVD Robots「UVD除菌ロボット」

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清掃ロボットとともに、注目を浴びていたのが、ウイルスを不活化するUV光を発しながら自律走行する除菌ロボットです。UV-C光を照射した箇所にある細菌やウイルス等のDNA・RNAを破壊して、有害な微生物の99.999%を除去するのだそうです。医療機関や介護施設をはじめ、ホテルや飲食店、商業施設、オフィスなど密になる場所での利用が想定されています。ロボットとしては、位置推定と地図作成を同時に行いながら走行する「SLAM」技術を採用し、完全な自律走行を行います。
https://www.kantum.co.jp/manufacturer/UVD-ROBOTS

・UnitreeRobotics 4足歩行監視ロボ「A1」

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AMRと言えば、4足歩行のこちらのロボットも注目を集めていました。犬型のデザインで、高精度のカメラを備えており、マッピングや障害物回避などが可能です。運動性能が高く、AIにより段差をものともしない安定感と、最高速度12㎞/hで疾走でき、ターゲットをとらえて追尾することが可能。噛みつかないとはいえ、数台の“群れ”で追われたら…ちょっと緊張しそうです。近未来を描いたハリウッド映画の世界に登場したような技術も、もうすでに実用化されています。

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背中の入力端子。拡張性も高そうです。スタンダード版が1台128万円(税別)からとのこと。

・NTT東日本「ロボコネクト SOTA」

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コロナ禍の中で、対人接触の場面もロボットがとって代わることが多くなりました。そういった受付用のロボットも多く展示されていたので、少しご紹介しましょう。
こちらはNTT東日本が提供する、ロボット型の通信端末「Sota」を使ったクラウド型ロボットプラットフォームサービスです。サーマルカメラを搭載し、検温を行ったり、多言語での案内を行ったりと、1台で何役もこなします。ペッパーなどで根付いたコミュニケーションロボという分野も、さまざまな機能が盛り込まれ進化しているようです。
https://business.ntt-east.co.jp/service/roboconnect/

・THK×リードジェン アバターアナウンスロボット

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対人接触がロボットになる一方で、人間が遠隔操作によって操作を行い、マイクを通じて人間の声でコミュニケーションをとるロボットも展示。生きたコミュニケーションが取れるアバターロボットです。手掛けているのはアクチュエーターなどを開発する機械部品メーカーのTHK。外装を自由に組み合わせることができるよう細めのボディで設計されており、こうした衣装などを着せ替えできます。自律動作のほか、遠隔操作にも切り替えでき、カメラと音声で顧客との会話が可能です。
https://www.seed-solutions.net/?q=seed_jp/node/73

物流倉庫の効率化を担う最新AMRも登場

会場全体の中でも、ひときわ大きなブースでデモンストレーションを展開していたのが、物流系のロボットです。特に今回は、物流の効率化を担う「協働ロボット」としてのAMRが多く展示されていました。


・Geek+(ギークプラス) コンベア搭載型ソーティングロボット「EVE S20C」

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棚やパレットごと搬送することで、人が歩かずピッキングするGTP(Goods to Person)のロボットとシステムが知られているGeek+。大型倉庫などで活躍しているEVEシリーズに加え、今回新たな「ソーティングロボット」を展示。これは既存のマテハン機器と連携することで、小・中サイズの商品の仕分けに機能を絞ったAMR。

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管理者は各ロボットのタスクを調整し、仕分け効率を最大化できます。EVEシリーズを使ったGTPは、導入が8000万前後からと、イニシャルコストも多めですが、こちらは1台当たり月額10数万円からのリースも可能だとのこと。

・シリウスロボティクス「FlexComet SL-50」

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自ら撮影を行った画像をAIによる解析で位置データを認識。複数台のロボットが直接通信を行って、効率的な制御と周辺設備との連携を行います。展示でのデモンストレーションでは複数台のAMRが棚に貼られたQRコードを認識し、決められたピッカーと集荷場所を行き来していました。既存のインフラをそのまま生かしながら、省力化、省人化につながるため、中小規模の倉庫にも導入しやすいことが特徴です。

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利用実績としては、中国屈指のECサイト京東(JD.com)などで導入されているほか、日本でも大手物流・関通などでも40台を導入し、現在稼働中とのこと。

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購入価格は250万円@1台ですが、近々月額課金形式でのサービス提供のリースも検討しているとのことです。

・協働運搬ロボット「サウザー・ジャイアント」

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ライン走行が主体のAGVがベースですが、センサーで人間を追いかける追従走行とレバーによるマニュアル操作を、それぞれボタンで切り替えできる汎用性があります。操作は搭載されているスマホで行先を指示でき、遠隔端末での呼び出しにも対応。協働するAMRなどにはない特徴としてはそのパワフルさがあげられます。300㎏もの積載量を誇り、また1300Nの牽引力も併せ持ち、大きな台車やカーゴなども運べます。狭い通路や凹凸のある場所、屋外にも対応することから、多様な環境で使うことができそうです。

AGVからAMRへのシフトが進む物流のロボット化

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少し前までは大型倉庫で導入されていた棚搬送AGVなどが脚光を浴びていましたが、今回の展示では、数多くの中小物流倉庫でも導入しやすい、AMRが多数を占めていました。

物流の拡大とロボティックス

コロナの影響もありますが、アマゾンを初めネットショップの拡大が物流市場の規模を急拡大させております。

物流はこれ自体が巨大なビジネスとなりましたので、別途項目を設けて解説していきたいと思います。


Thank you so much for reading