VR最新の動向
一年間の間にVRもより一層進化してきており、特に今年4月のAI展示会においてマイクロソフトのホロレンズを試してみて、いよいよ実用化が近づいたと感じました。まずは、マイクロソフトのホログラムのアップデートから始めたいと思います。
マイクロソフトのプログラム MESH ホロレンズ
まずは、下記動画を見てください。
既に実用化として始まっているホロレンズの価格も掲載します。
まず、次の動画を御覧ください。ポイントを後で解説します。
VR概要でも、Hololensの動画を載せていますが、あれは訓練教育への応用ですが、今回の動画では、見るとわかるように、ちょっとまた別の応用分野が見えてきます。 遠隔地にいながら、現実ではない世界をリアルな体験とすることができるというもの。 Digital Twinの実現への第一歩のように感じられます。
DXの重要なポイントのひとつに、革新的な要素がありますが、XRはこの要素をふんだんにもっていると思います。AIは既にみとめられた革新的な技術ですが、XRは同等の革新性をもっており、両者が合体した時に、別次元のものができてくるでしょう。
Hololens2デバイス価格
MicrosoftのHPによると、デバイスの価格は初期のVRゴーグルと同じような価格レベルから始まっています。3000ドル台が現状ですが、おそらく普及が進むと数百ドルレベルに下がってくるでしょう。つまり、今のVRゴーグルと同じくらいで、一般の人でも十分購入可能なれべるになるでしょう。現在、アップルのiphoneが1000ドルレベルなので、それよりずっと買いやすい価格レベルになってくると予想されます。
ホロレンズの応用例(遠隔医療)
日本マイクロソフト株式会社は長崎大学らと連携し、MR(Mixed Reality)を活用した遠隔医療システム「NURAS(ニューラス)」を開発しました。本システムではマイクロソフトのMRデバイス「HoloLens 2」およびセンサーカメラ「Azure Kinect DK」を活用。長崎大学病院と五島中央病院をオンラインでつなぎ、遠隔医療の実証実験を開始。
VRの医療への応用は非常に多くなっている
Hololensに競合する会社も出現している
KDDIのNrelLight
3社の比較
価格からもわかるように、中国のNralLightは一般向けで、Horolensは、企業向けに開発されています。中国が廉価版を出して市場を拡大する傾向はいろいろなところで見られているので、VRARも同様のことが起こると予想されます。
廉価版が出てくると将来は一般コンシューマー向け市場も一気に拡大するでしょうから、マイクロソフトもHoloLensのAR用HMDをさらに小さく、軽く、安価にした上で、コンシューマー市場を狙うことは間違いないでしょう。
2Dでのバーチャルは既に実現化されている
バーチャル展示会
次は、既に販売されているバーチャル展示会・ショールームです。まだ、始まったばかりですが、これも数年のうちに当たり前のようなツールになってくるでしょう。
バーチャルオフィスでアバターが出勤
「XD SPACE for Office」β版の提供が開始「XD SPACE for Office」β版の提供開始
これらは、バーチャルとはいってもまだ、テレビを見ているレベルのReality であるが、VRはこれに、圧倒的なリアリティを加えることができ、いわゆる没入感が拡大し現実との境界が限りなく小さくなります。コロナ禍でリモートワークをしている人も多くなってきているが、これに臨場感が加わると本当に電車を使って移動する必要がなくなってくるでしょう。
特に、海外とも通信回線でlatencyが小さいシステムが実現できれば、昔のSF映画で言うTeleportationと同じことが、現実化される。こうなると働き方改革とかいったことが、より大きなレベルで起こることになる。
次の動画を御覧ください。これは、既に商用で販売されているようです。
ARHT Media’s Virtual Global Stage
説明の中で、このシステムはグローバルで使ってもLatencyの問題がないと言っています(程度はわかりませんが) また、Non Verbal communicationの重要性(リアルであった場合には相手の表情やしぐさなどで伝わってくる項目)に言及しております。今まで十分でなかったこのNon Verbalのところを十分補完できるレベルに既に現在の技術は来ているということです。
ちなみに、現在Zoomでの会議は頻繁にやっているのですが、時々カメラをオフにしている人がいますね。この人達は、なぜZoomで映像を使っているのか、全く意味がわかっていないわけです。 リアルの会議で覆面をして出席しているようなものなのですが、知識の不足というのは恐ろしいものです。
さて、このシステムの話にもどすと、これは現在はプレゼンテーション用に特化していますが、間違いなく応用は無限に広がるでしょう。 先日、コロナ禍で、実演が中止となって、しかたなくYoutubeでリアルタイム配信している落語会をちらっと見たのですが、エンタメ分野でも広く応用が広がってくるでしょう。
デバイスの進化 「VIVE Pro 2」発表 両目5K
VRの分野では、大ブレイクするには、解像度、CPU処理能力、伝送線路の速度、この3つの進化待ちの状態です。このVIVE Pro2は一番目の解像度が進化してよりリアリティのある映像になってきているということです。まだ、Wiredで紐付きですが……。私の見解ですが、将来はWiredでは、だめだと思います。
解像度も既に5Kレベルになっている。
AVR技術(ACW-DEEP)
2021/5/9のトピックより、VRにまた一つの進化技術が出てきました。今年中に試作機を作る予定とのこと。
このACW-DEEPの特許技術は、今までのVRで大きな問題であった、実際の身の周りの状況が一切見えない問題を解決する技術で、応用分野も広いでしょう。
こんご、カメラつきのゴーグルは標準になると予測します。(これはいろいろな応用ができるため)
具体的には、下記YouTubeビデオを見るとはっきりと価値がわかります。
同様のCANON MREAL
現実空間に、開発中の新型車や建設予定の建物が、実際に目の前にあるかのように現れます。
キヤノンが開発したMRシステム「MREAL」は、現実映像とC G を違和感なく融合し、自由な視点から体験できる映像技術です。
光学技術と映像技術を結集したMREAL」により、幅広い分野にソリューションを提供しています。
明らかに、キャノンの特有の技術が使われている。なかでも新製品の重量が137gとダントツの軽さがポイントとなる。Hololens2では566gなので圧倒的ですね。AR/VRを実際に使ってみるとわかるのですが、重さと圧迫感はきわめて重要なポイントとなります。特に、業務用として長時間使うには重量が大きな障壁でした。もう一つのMREAL S1は、屋外の明るい場所でも見えるとのこと。この2つは、たとえば建設現場で使うときには、他社の製品から圧倒的な差別化ができることになると思います。Mrealのもう一つの特徴は、寸法が実物と同じにぴったりとあっているところでしょう。一般的なARではAR空間の寸法は実空間と異なっています。それを実空間とあわせるということがかなり大きなポイントになると考えられます。
新しい技術Google Starline
これは、最新ITニュースに掲載しています。
AR/VRにも、Googlehaはすでに違ったテクノロジーで、Breakthroughしようとしています。こちらは、ホログラムと同じ使い方になり、メガネなしでAR/VRを実現すようとしています。AR/VRも画期的ですが、こちらはそれを超える技術になるのかもしれません。ただし、報道記事から推測して、時間的にはAR/VRの次のフェーズになるでしょう。しかし、これはほぼ確実に、AR/VRの一部を完全に置き換える可能性が高いことからDisruptorであると思います。
DisruptorとDX
Disruptorという観点から判断すると、Starlineと比較して、昨年来爆発的に広まったZoomでの会議は、あまりにもおそまつなものに見えてしまいます。まさしく、Starlineは、Zoomやその他のオンライン会議システムにとって脅威となるものです。幸いなことにまだ、5年以上先のことであろうと推測します。つまり、AR/VRがDisruptorとなろうとしている時に、すでにその上を行くDisruptorが出来始めているということです。となると、AR/VRでDXを狙っている企業は、ビジネス戦略で、以下に早く市場を席巻して、売上利益をだせるかが重要になってくるわけです。それと同時に、次のDXも考えながら現在のDXを実行していくということです。ビジネス戦略は、一歩二歩先をみて作成していく必要があります。
Second LifeからMetaverseの世界へ(Beyond XR)
新しい世界のプラットフォームへ
さて、XR(VR,AR….)が革新的なものであることは、既に市場が認知して、多くのスタートアップも誕生しているが、これらを統合化した近未来のDigital Twin Worldがメタバースと言っていいでしょう。もう20年以上も前からある話で、目新しいものはないですが、テクノロジーの進化が、メタバースをより現実的なものにしていく可能性があります。デジタルトランスフォーメーションの究極の形かもしれませんが、現在のところは、まだ、夢物語と認識されているところです。
See you next month !