NFTが別次元のマーケットを形成する

NFTがアートのみならずデジタル資産のマーケットプレースを

NFT(Non-fungible Token:非代替性トークン)は、以前のブロックチェーン技術から発生した暗号資産だ。今年になって、デジタルアートが突然メディアを賑わしてきている。これは、今まで、デジタル的に作られた映像や、画像はいくらでもコピーができ所有者を特定したり限定することができないので、所有することに価値を見いだせなかったためだ。ところが、ブロックチェーンの技術ではこのようなデジタルアート(すべてのデジタル資産)に所有者を特定して、売買されたあともその記録が永遠に残り誰でもがそれをみることができるようになった。もちろん、ブロックチェーンの特質である改ざんは一切できないので、本物かどうかの保証の問題もない。

今月になって、いくつかNFTに関して新しい市場の開幕を示唆する記事が出てきたので紹介する。

  1. 楽天がこのNFTマーケットに正式に参入を発表した。(下記添付記事参照)
  2. OpenSeaというNFTマーケットの最大手のプラットフォーマーが一般向けアプリを発表した。

楽天、ブロックチェーン技術を活用した「NFT」の事業に国内で参入し、「Rakuten NFT」の提供を開始予定(8/30)

楽天だけでなく、米国では多くのベンチャーが資金を集めて事業をはじめている。このマーケットは数年後に一般にも開放されて、無視できない規模になると思われる。売買マーケットの最大手のOpenSeaはOpenSeaは、8月に200万件の売買を記録して、その取引額が3738億円とのこと。既に後戻りの可能性は低い状態であるし、世界のデジタルトレンドからみても常識的に将来爆発する可能性が高い。とは言っても、一般の新技術の導入ライフサイクルでいうと、現在は初期のブースト期だと思われるので、本格的な拡大は数年後になると予想されます。

楽天、ブロックチェーン技術を活用した「NFT」の事業に国内で参入し、「Rakuten NFT」の提供を開始予定 | 楽天グループ株式会社
 楽天グループ株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)は、ブロックチェーン技術を活用した「NFT」(Non-Fungible Token:非代替性トークン)の事業に国内で参入することとなりましたので、お知らせします。

NFTマーケットプレイスのOpenSeaが「閲覧のみで売買はできない」アプリを発表

TechCrunch
TechCrunch | Reporting on the business of technology, startups, venture capital funding, and Silicon Valley

NFT デジタルアーティスト(参考)

WBSでも取り上げられたデジタルアーティストSekiguchi AimiのYoutube映像(デジタルアートのイメージがわかると思います。