AI 人工知能Expoより、関連するトピックをとりまとめました。
「AI・ブロックチェーン・量子コンピュータ」など、世界を変えるテクノロジーが集まる専門展2021/4/7
会場マップ
ギリアGHELIA
多くのAIスタートアップの中でも、ソニーが母体となりギリアのブースでの内容を見ると、かなり確実に実績を上げてきているのがよくわかります。AIでの活躍分野も幅広く、また大企業との契約で着実な進歩をしている安定感が感じられました。
ただ、自社での応用となると、まず金額レベルが高すぎて実行が不可能と思われます。共同研究的な要素が大きいので相当資金的に余裕のある企業が顧客とならざるを得ないようです。
技術的におもしろいと思われたのは、「姿勢・視線解析ソリューション」でした。
SRA東北
この会社は、ユニークなAIプラットフォームを提供している。詳細についてはまだ私も調べておりませんが、ソフトバンクからも注目されている。
既に、多くのソリューションを実証しているようなので、ほとんどの分野について相談すれば的確なアドバイスをもらえるかもしれない。まだ、小規模な会社なので、自社のような小さい案件にも対応してもらえる可能性がある。
多くの分野を手掛けているようですが、展示の中で目に止まったのがマイクロソフトのホロレンズでした。実際に装着してみて、これは普通のVRゴーグルとは違った開放感のあるゴーグルで、(メガネの大きな形)いわゆるARができるものでした。現場の社員教育など幅広い応用分野があると直感いたしました。
ブースもエントランスの直ぐ近くに陣取っており、ブースデザインなどみても、かなり力を入れている感じが見て取れます。
いずれにしても、要注目の会社です。詳細を調べ別途報告いたします。
モティーブリサーチ
この会社は、社長が韓国人で、純粋な技術者でありAIの開発で検討しているポテンシャルのある会社です。ソフトバンクの鉄塔をドローンで検査するシステムについて、5X5テクノロジーと競合していたとのこと。(ソフトバンクが5X5を買収したのでロストした)設備の保守点検作業のAI自動化の開発中のシステムを展示しておりました。
もとは、5Gのカバレッジの測定調査(Optimization)などをやっていて、ソフトバンクとの関係が深い人です。将来に向けてAIシフトを目指している。
技術志向の会社なので、営業やマーケティングに弱いとの話でした。(チャン社長)2011年創業からの実績から判断して、技術力は十分あると思われます。DXソリューションという我々の観点から考えると、パートナーとして共創するひとつの代表的な会社かもしれません。
この写真は、別の会社ですが、これと同様なコンクリートひび割れ検査ロボットを展示しておりました。幅、0.1mmのクラックを検出できるとのことです。
ドローンも展示場にありましたが、AIは基本的に画像解析なので、走行ロボットであれ、ロボットドローンであれ、画像解析で欠陥を見つけ出す自動化は同じやりかたでできると考えられます。
今年末までに、現在の走行ロボットを自動化し、障害物もよけながら床面全体を自動検査するシステムを完成させる予定とのこと。
SOLIZE株式会社
もともと3DCADの専門の会社であったらしいが、現在新しい分野として「変革エンジニアリング」という奇妙な名前のサービスを開始したとのこと。この新規事業の中で、注目できるものは「暗黙知」を解き明かすAI技術だ。 一般的に、業務改革をすると「見える化」をしてプロセスの改善と合理化をおこなうわけであるが、匠の技てきな形で属人的な知識はなかなか表に表現できないのが実情である。それをAIにデーターとして供給すると、AIは、人間が(本人が)気が付かなかった特徴、特質を発見することがある。これをこの会社の説明を下記に引用します。
暗黙知を解き明かし「知」を創造する
強みの源泉となる現場の暗黙知を解き明かすために、私たちは人の「判断」に着目しています。エキスパートの業務を詳細に分解し、「単純作業」と「選択的判断」「高度な判断」の3つのレベルに峻別することで、目指す業務のあり方の実現を念頭に、人とシステムの最適な実行プロセスを設計します。
プロセスの実行においては、暗黙知の形式知化技術によって再現性のある組織知として幅広くノウハウを展開し、企業のパフォーマンスを向上させます。また、エキスパートはより価値の高い業務に取り組むことで、新たな「知」の創造につなげることができます。
よくよく内容を考えてみるとDXそのもののような気がします。
この一つの応用分野として「安全管理業務の危険予知の高度化」という、現在の自社の問題そのものに対するソリューションのパンフレットがありました。これは、実際にどのくらい使えるかは未知数ですが、検討に値する項目だと思います。さらなる検討を勧めたいところです。
また、設計業務の効率化という分野への応用例もありました。(イメージのYoutube)
Matrix Flow
この会社はユニークなアプローチで、うまく使えば、自社のようなAIの深い知見がない会社でもAIを使ったソリューションを提供できるサービスを開始することができるかもしれません。これは最近のローコードノーコードの流れにそったもので、AIという特質から考えて急速に伸びてゆくことが考えられます。
システムズナカシマ
もともとCAD専門会社ですが、時代とともにAIの分野に進出しようとしています。設計の分野でなにか使えるものがあるかもしれません。「自動設計」というサービスを出していますが、本当の自動ではなさそうです。部分的には、利用できるものがあるかもしれませんが、今後の展開に期待。
Christal-Method Co.,Ltd.
AIの受託開発会社(お金出せばなんでもやってくれる)
これは、しばらく前にハリウッド映画になったテーマですね。
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